令和3年(2021年)12月11日

 12月になり、冬らしい寒さになってきました。今年は、南米ペルー沖の海水温が平年よりも低い状態が続くラニーニャ現象の影響で、遠く離れた日本に寒気が流れ込みやすいため、いつもの冬より寒くなるようです。最近は、大雪による車の立ち往生が毎年のようにニュースになりますが、交通が遮断され、物流や通勤・通学、通院など、私たちの生活にも大きな影響が生じる可能性があります。大雪や路面が凍るような寒さがどの程度起こるかわかりませんが、車の冬用タイヤの装着や家庭の暖房機器の点検、農作物や農業用ハウスへの事前の対策など、早めの備えをしていただきますようお願いします。

 11月30日に県議会11月定例会が開会しました。
 新型コロナの感染状況は、緊急事態宣言等が全面解除された10月以降、落ち着いた状況にありますが、新たな変異ウイルス、オミクロン株の流行が懸念されるなど、今後の感染拡大への備えは依然として必要な状況です。それと同時に、急務となっているのが、疲弊し切った経済の回復です。特に観光産業の落ち込みは深刻です。観光は、観光立国を目指す政府を挙げた取り組みもあり着実に成長を遂げてきましたが、コロナの直撃により国内外の観光需要は激減し、地域経済に深刻な影響を及ぼしています。
 このため、我が自由民主党は、商工観光部会を中心とした県内宿泊施設への緊急訪問を通じて、現場の声をしっかりと聴かせていただき、観光需要の喚起など必要な支援策をとりまとめて知事に要請を行いました。また、12月6日の代表質問では、観光産業の復活に向け、県が10月に策定した「山口県観光V字回復プラン」の実現のための取り組みを強く求めました。
 これに対し、県からは、「自由民主党からの要請をしっかりと受け止め、誘客の基盤となる宿泊施設に対し、来年度にかけて切れ目のない総合的な支援を行う『やまぐち観光振興支援パッケージ』を今回の補正予算に盛り込んだところであり、今後、更なる取組の加速化を図る」、「本県経済を支える観光産業の復活と、本県観光のV字回復の実現に向けて、全力で取り組んでまいる」との答弁がありました。

 また、12月10日には、私にとって5回目となる一般質問を行いました。
 まず、冒頭で、「ワクチン接種のここまでの浸透も、現在の落ち着いた感染状況も、菅前総理のリーダーシップなくしては成し得なかった」ことに触れ、「政治は、批判を受けながらも信念を持って、現実的な政策を着実に実行して結果を出していくことがいかに重要であるかということを改めて感じている」という、私の思いを述べました。
 そして、飲食店では、以前のようには客足が戻らないという話もお聞きしていますので、コロナと共存する社会経済活動に具体的な道筋をつけるべく、私も全力で取り組んでいく覚悟であることを申し上げ、次の5項目について質問をしました。

 1 基地交付金による地域振興について
 (1)県立武道館の整備について
 (2)県東部地域の産業振興支援機能の構築について
 2 コロナ後を見据えた本県観光の魅力向上について
 3 カーボンニュートラルに向けた森林づくりの推進について
 4 岩国・和木地域の道路整備の推進について
 5 ダムによる治水対策について

 このうち、基地交付金による地域振興については、11月11日に、県及び2市2町の基地議連で構成する「岩国基地問題議員連盟連絡協議会」の幹事長として、顧問の柳居議長、代表の槙本先生らとともに、国に対して、今年度末で支給が終了する市町への交付金の継続と恒久化等を強く要望したことを紹介した上で、県交付金の活用により検討が進められている県東部地域の産業振興支援機能の構築について、県の考えを尋ねました。
 県からは、「東部地域の産業振興における企業支援やビジネス交流の中核的な拠点とするため、商工団体や公共施設との連携による拠点性の向上や交通アクセスなどを総合的に勘案し、岩国商工会館敷地を候補地に選定した」、「関係機関と緊密な連携を図りながら、効果的な産業振興に係る支援機能の早期構築に向けて着実に取り組んでいく」との答弁がありました。
 また、平瀬ダムをはじめ3つのダムの整備が進められる中、氾濫を防ぎ、水害から県民のくらしを守るためのダムによる治水対策について、県の考えを尋ねました。
 県からは、「平瀬ダムは、令和4年秋頃から、ダムを満水にして安全性を確認する試験湛水を実施する」、「複数のダムを有する錦川水系は、平瀬ダムの運用開始に合わせ、各ダムの特性を踏まえつつ、相互に連携を図ることで、より効率的・効果的に事前放流を実施する必要があるが、利水者への影響が大きいことから、事前に関係者の十分な合意形成を図るため、工業用水や水道用水などの利水者とで構成する協議会を設置し、事前放流の実施方法等について、令和5年度の出水期からの運用開始に向け、具体的な検討を進める」との答弁がありました。

 来週は、総務企画委員会が開催されますので、感染拡大時にも行動制限の緩和を可能とする「ワクチン・検査パッケージ」の導入・定着など、感染対策と日常生活の回復の両立に向けた補正予算について、しっかり議論を深め、より効果的な取り組みにつなげていきたいと考えています。

 新型コロナには、引き続き十分な警戒が必要ですが、日常生活を取り戻すことにも力を注いでいく必要があります。感染対策と経済の回復、その両立に引き続き全力で取り組んでまいりますので、県民の皆様の引き続きのご支援、ご協力をお願い申し上げます。

 
(お知らせ)
11月定例会における一般質問と執行部の答弁については、別添の「一般質問 質疑記録(速報版)」をご参照ください。
一般質問 質疑記録(速報版).pdf


令和3年12月11日



令和3年(2021年)11月2日

 今年も残すところ2ヶ月となりました。10月中旬までの暑さから一転、一雨で秋の空気に入れ替わったかと思うと、その後は朝晩の気温が10度を割り込む日もあるなど、コートやマフラーを身につけたくなるような寒さが続いています。この寒暖差に木々も色づき始めていますが、この調子だと冬の訪れも早まりそうですから、今のうちに心地よい気候や秋の味覚など、一気に深まる秋を楽しんでおきたいと思います。

 10月24日、参議院山口選挙区補欠選挙が行われ、我が自由民主党公認の北村経夫さんが当選されました。また、10月31日の衆議院議員選挙では、県内4つの選挙区すべてで自民党公認候補が圧倒的勝利で当選を果たすとともに、衆議院全体では、安定的な政権運営が可能となる議席数(絶対安定多数、261議席)を自民党単独で獲得することができました。4年ぶりとなった政権選択選挙において友党である公明党と合わせて293議席を獲得できたことで、自公連立政権へのご信任をいただけたものと考えています。そして、コロナ禍の厳しい生活や経済の中で、責任与党として実現可能な政策を確実に実行する自民党への強い支持と未来に向けた大きな期待が示されたものと、自民党の一員として、改めて身の引き締まる思いです。国民、県民の皆様のご期待に応え、コロナ禍を乗り越えて夢と希望に満ちた未来を切り拓いていくため、私自身、なお一層の精進を積んでいく覚悟です。ご支援、ご支持を賜りました皆様に心から感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬご指導、ご協力をお願い申し上げます。

 新型コロナの感染状況は全国的に落ち着いた状況が続いています。全国に発令されていた緊急事態宣言等が9月30日に全面解除されて以降も、今のところリバウンドによる感染再拡大の傾向も見られず安定した状況が続いています。これは、菅前総理のリーダーシップにより強力に進められたワクチン接種や適時適切な緊急事態宣言の発令等が効果を発揮したことに加え、国民、県民の皆様一人一人が社会経済活動を自粛し、感染防止対策に取り組んできた結果であり、海外メディアも「驚くべき成功例」と取り上げています。ゼロコロナという現実的でない方向性を声高に叫ぶ政党もある中で、政治は、批判を受けながらも信念を持って、現実的な政策を着実に実行して結果を出していくことがいかに重要であるかということを改めて感じています。政府は、3回目のワクチン接種や第6波に備えた医療提供体制強化の方針を示すなど、感染再拡大の防止に向けた対策を着実に進められています。感染状況が落ち着いている今こそ、感染再拡大にも対応できる万全の体制を構築しておくと同時に、飲食店では、営業時間短縮要請等が解除された後も以前のように客足が戻らないという話もお聞きしていますので、コロナと共存する社会経済活動に具体的な道筋をつける必要があると考えます。今後も警戒が必要である状況に変わりはありませんが、行政の強いリーダーシップで持続可能なコロナ対策に加え、県内各地で経済再生が実現されるよう、私も全力で取り組んでいきます。

 今月下旬に県議会11月定例会が開会予定です。地域の皆様から日頃いただいているご意見やご要望を踏まえ、県政の重要課題について私自身の考えを整理するなど、しっかりと準備していきたいと考えています。



令和3年11月2日



令和3年(2021年)10月1日

 今日から10月。令和3年度も折り返しを迎えました。
 年々激甚化する自然災害の猛威はコロナ禍にあっても収まることなく、特に今夏は、異例の長雨と豪雨により、道路や河川、農林関係施設等に大きな被害が生じました。災害復旧に必要な経費は、既定予算に加え、先の9月定例会で補正予算を措置し、優先順位の高い箇所から、順次、必要な対策が講じられています。一方で、農作物への影響も懸念されましたが、生産者の皆さんの日々のご努力により、県内でも果実の収穫や稲刈りが進むなど、多くの地域で実り豊かな収穫の秋を迎えています。
 新型コロナは、強い感染力を持つデルタ株の影響から、7月以降、これまでに経験したことのないスピードで感染が拡大し、全国的に新規感染者が急増しましたが、緊急事態宣言の発令等による対策の徹底やワクチン接種の拡大により、新規感染者の減少や医療の逼迫度改善が進み、大都市を中心に発令されていた緊急事態宣言やまん延防止等重点措置は、昨日9月30日、全面解除されました。
 本県でも、お盆前から1か月半に及んだ「デルタ株感染拡大防止集中対策」が、県民の皆様のご理解とご協力により、9月26日に終了することができました。
 引き続き感染防止対策が必要であることに変わりはありませんが、今後は、感染拡大防止対策の徹底を継続した上で、落ち込んだ経済の回復と活性化に本格的に取り組み、コロナと共存する社会経済活動を取り戻していくことが求められます。
 引き続き、県民挙げたコロナ対策への取り組みにご理解とご協力をお願いします。

 9月29日、自由民主党総裁選挙において岸田新総裁が選出されました。10月4日召集の臨時国会で第100代内閣総理大臣に指名され、新たなリーダーによる政権運営が始まります。
 まずもって、菅総理には、コロナ対策に手探りで臨まざるを得ない状況の中、内閣総理大臣として、ワクチン接種の加速化などに強力なリーダーシップを発揮され、我々国民の命と暮らしを守るために尽力してくださったことに、心からの敬意と感謝の意をお伝えしたいと思います。菅総理は、就任1年の会見で、「国民の皆さんの命と暮らしを守る、そのことを最優先に、1日も忘れることなく、新型コロナ対策に明け暮れた1年だった」と述べられました。ウイルスという見えざる敵との闘いに、まさに「明け暮れ」ざるを得なかった中にあっても、菅総理は、就任直後から、携帯電話料金の引下げやデジタル庁の創設、不妊治療への保険適用など、国民が成果を実感できる改革を次々と打ち出され、また、先日の訪米で日米同盟の更なる強化を確認されるなど、最後まで「国民のために働く内閣」のリーダーとしての職務に全力を注がれました。さらに、本県にとっては、特に県東部地域の振興について、官房長官時代から岩国基地に関する諸課題の解決に向けて多大なるご尽力を賜るなど、本県の振興と発展に筆舌に尽くしがたいほどのご貢献をいただきました。個人的なことでは、父が生前、菅総理と親しくさせていただいていたこともあり、官房長官在任中の大変お忙しい中、父の葬儀に岩国まで駆けつけ、私ども遺族に温かい言葉をかけてくださいました。こうしたご縁もあって、昨年9月の菅総理誕生の際には、亡き父と祝杯を挙げ、大いに喜んだことを昨日のことのように思い出します。菅総理には、今後とも、我が国の発展のためご尽力いただきますとともに、山口県の発展へのお力添えと、変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。
 新総理となられる岸田総裁には、国内外ともに困難な時代ですが、新型コロナ対策をはじめ、成長戦略や外交・安全保障などにリーダーシップを発揮され、明るい未来に向けて我が国を力強く牽引していただけるものと確信しています。
 私も自由民主党の県議会議員として、新しいリーダーによる国づくりに貢献できるよう、力を尽くしていきたいと考えています。

 10月から11月にかけて、参議院山口選挙区補欠選挙、衆議院議員選挙など、国と地域の今後を方向付ける重要な選挙が続きます。自由民主党は、責任政党としての責任感と使命感を持ってこれらの選挙戦を戦い抜いていきます。自由民主党へのご支援とご協力を心からお願い申し上げます。



令和3年10月1日



令和3年(2021年)9月1日

 今日から9月です。

 今年の夏は、オリンピック閉幕までは例年どおりの暑さが続き、札幌市で開催された男子マラソンでは3割近い選手が棄権する事態となりましたが、その後は一転、全国的に秋のような長雨と梅雨末期のような豪雨が続き、甚大な被害が生じた地域もありました。県内でも、道路や鉄道への被害、住宅への浸水など大きな影響が生じましたし、農作物の生育への影響も気になるところです。これから本格的な台風シーズンを迎えますので、引き続き、十分な警戒を続けていただきたいと思います。

 東京オリンピックが閉幕しました。
 日本選手団は、史上最多となる27個の金メダルを含む58個のメダルを獲得し、コロナ禍に苦しむ我々に、夢と希望、大きな感動を与えてくれました。コロナ禍でのオリンピック開催には賛否の意見もありましたが、アスリートにとってはもちろん、我々国民にとっても、オリンピックは必要だったと改めて感じています。開催に尽力されたすべての方に心から感謝と敬意を表したいと思います。
 また、オリンピックに続き、8月24日からは東京パラリンピックが開幕し、連日、パラアスリートによる熱戦が繰り広げられています。障がいを乗り越え、晴れ舞台で活躍される選手の姿に、誰でも自分の限界に挑戦し、個性や能力を発揮して活躍できるということを教えていただいているようで、心を揺さぶられます。山口県ゆかりの選手の活躍に期待しつつ、多くの方の熱意と努力により開催されている東京大会を、最後までしっかり目に焼き付けたいと思います。

 8月24日、任期満了に伴う和木町長選挙が告示され、現職の米本町長が3度目の当選を果たされました。
 米本町長は、平成25年の就任以来、自然と工業が調和したまちづくりに努めてこられ、今年4月には蜂ヶ峯総合公園に、基地交付金を活用して全世代型新エリア「Bee+」が完成しましたし、同公園へのアクセス向上と災害時の避難や物資の補給経路として、県道蜂ヶ峯公園線の整備も進められるなど、和木町のまちづくりは着実に進んでいます。
 3期目を迎えられる米本町長には、さらに安定した町政運営で、更なる町の活性化に取り組んでいただけると確信していますし、私も地元選出の県議として、和木町の発展に力を尽くしていきたいと考えています。

 8月25日、本県の新型コロナウイルスの感染状況は、初めて「ステージ4」となりました。
 これを受けて、8月13日から実施中の「デルタ株感染拡大防止集中対策」は、対策の強化と9月12日までの期間延長が発表され、8月30日からは飲食店等への営業時間短縮要請が行われています。感染状況の悪化により医療提供体制に負荷がかかる事態を避けるため、一時的かつ集中的な取り組みはやむを得ない状況です。こうした特別な取り組みも、私たち一人一人が万全の感染対策を徹底することが基本になります。引き続き、県民挙げての取り組みにご理解とご協力をお願いします。



令和3年9月1日



令和3年(2021年)8月1日

 今日から8月。
 本県の新型コロナウイルスの感染者が再び増加傾向になっています。全国でも都市部を中心に感染が激増しており、東京都などに出されている緊急事態宣言の期限の延長と対象地域の拡大、まん延防止等重点措置の適用地域の拡大が決定されました。繰り返す感染の波に、事業を営む方々への更なる影響も懸念されますが、6月定例会で議決した県の補正予算でも様々な支援を行うことにしていますので、こうした支援も活用され、今の危機を何とか乗り越えていただきたいと考えています。また、マスクや手指の消毒など、基本的な感染防止対策も、引き続き徹底していただくようお願いします。

 7月上旬から梅雨前線がもたらした大雨により、静岡県熱海市では大規模な土石流が発生するなど、全国的に大きな被害が出ました。中国地方でも広島県や鳥取県、島根県で多数の住宅被害等が生じており、本県でも浸水被害や土砂崩れによる通行止め等が発生しました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りしますとともに、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。これまでの常識や備えでは対応できないような豪雨は、本県でもいつ起こるかわかりません。日頃から避難所の確認など、命を守るための行動に意識を向けておくことの大切さを痛感するとともに、ハード・ソフト両面にわたる防災・減災の取り組みをしっかりと進め、県民の皆様の安心・安全の確保に努めていきたいと考えています。

 7月14日、岩国基地問題議員連盟連絡協議会の幹事長として、顧問の柳居議長をはじめ、代表の槙本先生、地元市町議会の議長及び議員、知事、地元市町長とともに、国に対して、今年度末で交付が終了となる基地周辺市町への再編交付金の継続・恒久化を中心とする特別要望を行いました。国には、負担を抱え続ける岩国基地周辺地域の実情を十分認識し、今後も地域振興策を恒久的に行う責務があると考え、これまでも地元市町等と連携して国に強く求めてきましたが、国の来年度予算編成が本格化するのを前に、その重要性、必要性について改めて強く要望してきました。岸防衛大臣からは、「令和4年度以降の施策は重要。来年度予算編成においてしっかりと対応していく」との発言があり、心強く感じたところです。基地周辺地域のさらなる振興に欠かすことのできない市町再編交付金の確実な継続等に向け、引き続き責任感をもって取り組んでいきます。

 一方で、再編関連の県交付金を活用した県東部地域県立武道館(仮称)整備基本計画の素案が作られ、現在、県のホームページでパブリックコメントが実施されています。今年の2月定例会で、私は、県立武道館の早期整備に向けた取り組みについて一般質問を行いましたが、既存施設との連携や費用対効果の高い施設整備など、私が指摘した課題等にも応える素案になっていると思います。引き続き、岩国市とも連携しながら、武道の普及やスポーツを通じた幅広い交流の拠点ともなる、県立武道館の早期整備が実現するよう努めていきます。

 7月23日、東京2020オリンピックが開幕しました。
 五輪開催について、菅総理は、「やめることは一番簡単なこと、楽なことだ。挑戦するのが政府の役割だ」と述べられました。コロナ対策を徹底しながらオリンピックを開催するという、これまでどの国の誰も経験したことがない困難な挑戦に、ホスト国のリーダーとして強い決意を示された菅総理の覚悟に感服するばかりです。オリンピックが開催されていなければ、この時のために鍛錬を積んできた世界のアスリートが晴れ舞台に立つことも、コロナ禍に苦しむ世界の人々に夢と希望を与えることもできず、私たちが連日これほどの感動を味わうこともありませんでした。五輪2連覇の偉業を達成した山口市出身の大野将平選手は、優勝インタビューで、「賛否両論あることは理解しています。ですが、我々アスリートの姿を見て、何か心が動く瞬間があれば、本当に光栄に思います。」と述べられました。この状況で五輪が開催されたことへの感謝、2連覇への重圧や五輪の1年延期に苦しんだアスリートの覚悟が凝縮されているようで、心に響きます。オリンピックはまだまだ続きますし、8月24日からはパラリンピックが開催されますので、すべての選手の皆さんが最高の舞台で最高のパフォーマンスを発揮されることをお祈りするとともに、私もテレビ観戦で、特に本県ゆかりの選手の皆さんに心からの声援を送り続けたいと思います。


令和3年8月1日



令和3年(2021年)7月1日

 今日から7月。
 梅雨入りが大幅に早まった今年は、豪雨や日照不足を心配していましたが、晴天の日も多く、今のところ大きな被害を生じるような豪雨もない状況に少し安心しています。このまま豪雨被害などなく梅雨時期を終えることができればと願っていますが、梅雨明け間際には大雨になることもあり、引き続き、警戒が必要です。
 6月20日、大都市などに発令されていた緊急事態宣言が解除され、ほとんどの地域がまん延防止等重点措置に移行しました。本県においては、5月18日から実施されていた感染拡大防止集中対策が終了しましたが、今後も感染の再拡大はあり得ます。引き続き、感染防止対策の徹底にご協力をお願いしますとともに、今年もマスクが手放せない夏になりますので、体調管理、水分補給、熱中症対策に十分注意していただきますようお願い申し上げます。

 6月28日、県議会の選挙区問題検討協議会が設置され、自民党会派における5人のメンバーの1人に選任されました。この協議会は、今後の議員定数や選挙区の設定等について検討協議するため、議長の諮問機関として超党派で設置されるものです。10年ぶりの設置となる今回の協議会では、令和2年国勢調査の速報値が発表されたことを踏まえ、令和5年の県議会議員選挙に向けた検討協議を行っていきます。
 県議会議員は、県民の皆様の代表として、地域の声や思いを県政に伝え、それを実現していく重要な役割を担っていますので、その役割を十分に果たせるよう、慎重に議論を重ねていきたいと考えています。

 現在、県議会では6月定例会が開催されています。今週は、本会議で代表質問と一般質問が行われており、新型コロナウイルスの感染防止対策と疲弊した経済の回復・活性化のための取り組み、カーボンニュートラルへの対応等を中心に、県政の様々な課題やその対策について議論を行っています。
 また、県議会では、国が対応すべき諸課題について、意見書を議決し、国会や関係省庁に提出する取り組みを行っています。今定例会では、国の当初予算編成が間もなく動き出すことから、「地方財政の充実・強化を求める意見書」の提出を目指しています。総務企画部会長として、自民党政務調査会で協議を行いながら、意見書案の取りまとめや他会派との調整等に取り組んでいます。
 そして、来週は、私が委員長に就任して初めてとなる総務企画委員会が開催されます。
 コロナ対策はもとより、デジタル改革や産業戦略、中山間地域振興、米軍岩国基地問題など県政の重要な課題について活発で建設的な議論が行われるよう、委員長としての役割をしっかり果たしていきます。

 東京オリンピック・パラリンピックがいよいよ開幕します。
 菅総理は、6月に英国で開催されたG7サミットで、「新型コロナウイルスという大きな困難に直面する今だからこそ、世界が団結し、人類の努力と英知によって難局を乗り越えていけることを日本から世界に発信したい」との決意を表明されました。
 首脳宣言に盛り込まれたとおり、世界の団結により安全・安心の大会が実現することで、全世界の人々が夢と希望を感じ、絆を確かめ合う瞬間となるよう強く念願しています。


令和3年7月1日



令和3年(2021年)6月1日

 今日から6月。
 例年であればそろそろ梅雨入りを迎える頃ですが、今年は昨年より27日も早い梅雨入りとなりました。農作物の生育や冬の渇水などを考えればこの時期の雨は必要ですが、最近は記録的な豪雨が毎年のように全国各地に甚大な被害をもたらしています。本格的な出水期を前にご家族や地域の方と一緒に今一度、災害への備えを確認していただきますようお願いします。

 山口県議会では、5月13日から17日まで開かれた臨時会において正副議長選挙が行われ、柳居議長と二木副議長が選出されました。また、任期満了に伴う各委員会委員の選任が行われ、私は、議会の円滑な運営等の協議調整を所管する議会運営委員会の委員に選任されるとともに、常任委員会では総務企画委員長を拝命しました。私はこれまで2年間、総務企画委員会の副委員長として、委員会の円滑な運営と議論の活性化に努め、所管するデジタル改革や産業戦略、中山間地域振興、米軍岩国基地問題、県総合計画、行財政など県政の重要かつ幅広い分野について、執行部に意見や提案を行ってきました。このたび委員長を拝命し、今はその重責に身が引き締まる思いです。

 また、県議会における岩国基地問題に関する議員連盟と、岩国市、和木町、周防大島町、大竹市及び本県の各議会の基地議連で構成する岩国基地問題議員連盟連絡協議会では、柳居議長が顧問に、槙本先生が会長に就任されました。私は、引き続き幹事長を務めさせていただくことになりましたので、岩国基地に関する諸問題の解決に向け、今後とも責任感を持って取り組んでいきたいと考えています。

 コロナ禍を乗り越え、活力ある岩国・和木地域を、そして山口県を創るため、皆様のお力もお借りして全力で頑張る覚悟ですので、今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 ゴールデンウィーク前に発令された東京と関西の緊急事態宣言は、期間延長と対象地域の拡大を経て、さらに6月20日まで延長されました。宣言の対象地域である広島、福岡両県に挟まれた本県でも、5月中旬頃から感染者が増えて医療現場に大きな負担が生じており、現在、「感染拡大防止集中対策」が実施されています。未だ先の見えない状況に、いわゆるコロナ疲れや自粛疲れを感じておられる方も多いと思いますが、一人一人の行動が間違いなく事態の収束につながっていくと信じて対策を徹底していくことが大切です。

 厳しい状況が続きますが、引き続きの感染予防対策にご協力をお願いします。


令和3年6月1日



令和3年(2021年)5月1日

 今日から5月です。
若葉の柔らかい緑色が美しい季節になり、早い地域では田植えが始まっています。これから梅雨や台風、酷暑の季節を迎えますが、災害や去年のように害虫などによる被害を受けることなく、秋にはたわわに実った稲穂が黄金色に輝く景色を眺められることを心から願っています。

 菅総理は、4月15日から18日まで訪米され、バイデン大統領と日米首脳会談を行われました。大変厳しい感染対策の中、バイデン米大統領が初の対面の首脳会談に菅総理を迎えられたことは、緊張を増す国際情勢における日米同盟の重要性と、アジア情勢の厳しさ、その中における我が国の役割の大きさを示していると考えます。合計150分にも及ぶ会談を通じて構築された菅総理とバイデン大統領の信頼関係が、今後さらに強固なものへと発展し、アジア地域と世界の平和と繁栄の礎となるものと確信しています。

 また、菅総理は訪米中、ファイザー社CEOと電話会談され、我が国の全ての対象者に対する今年9月までの確実なワクチン供給を要請し、そのめどが立ったことを示されました。ゴールデンウィーク明け以降は本県でも高齢者のワクチン接種が本格化しますが、ワクチン供給に見通しが立ったことは、コロナ収束に向けたすばらしい成果であったと考えます。
 一方で、都市部を中心に今年も緊急事態宣言の中で「我慢のゴールデンウィーク」を迎えています。本県でも4月中旬頃から感染者数が増加しており、1月から5月に延期されていた成人式が中止とされる地域もあるなど、私たちの生活の様々な部分に大きな影響が生じています。現時点で、本県は緊急事態宣言やまんえん防止等重点措置の対象地域とはなっていませんが、ゴールデンウィークのあとも地域や学校でも行事やイベントの多い時期であり、感染リスクの高い状況は続きます。
 コロナを抑えるゴールデンウィークへの皆様のご協力をお願い申し上げます。

 3月25日に福島県をスタートした東京2020オリンピック聖火リレーは、いよいよ今月13日、14日、山口県にやってきます。安全・安心な聖火リレーを実現するため、現地観覧される方に感染防止対策を徹底していただくのはもちろん、自宅でライブストリーミングを視聴するなど、新しい生活様式の中で行われる57年ぶりの聖火リレーに、静かに、熱く盛り上がっていただきたいと考えています。

 5月12日から17日までの6日間、県議会の5月臨時会が開催され、今後の議会運営の体制が決まる予定です。私も県議会議員2期目の任期も折り返しを迎えましたので、新たな体制で、喫緊の課題であるコロナ対策と本県の未来を見据えた地域づくりに、なお一層がんばっていく覚悟です。
 皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。


令和3年5月1日



令和3年(2021年)4月1日

 全国的に記録的な早さで開花した今年の桜は、県内でもすでに満開を迎えています。私の地元、岩国市の桜の名所、錦帯橋の桜は、3月末の強い風雨にも耐え、今まさに満開を迎えています。コロナ疲れもある中で、春本番を感じさせてくる景色や暖かさに開放感や高揚感を感じておられる方も多いと思いますが、今は大人数での宴会を控えるなど感染防止対策を徹底して花見を楽しんでいただきますようお願いします。
 新年度が始まる4月は、一年でも特に新鮮な気持ちで迎える季節です。コロナ禍の中、就職、転勤、進学などで県外に出ること、新しい生活を始めることに期待と不安を胸に今日を迎えられている方も多いと思いますが、コロナ後の時代をしっかりと見据えて新しい1年をスタートさせていただきたいと願っています。
 皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

 昨年の4月は、新型コロナウイルスに関する情報がまだまだ少ない中、初めての緊急事態宣言が発令され、日本中が不安と緊張に包まれていたように思います。その後も感染は縮小や拡大を繰り返し、昨年末からの第三波は、今年の年明けから再度発令された緊急事態宣言により一定の収束に至りました。しかしながら、宣言解除に伴ういわゆるリバウンドや変異ウイルスの拡大なども懸念される中、まだまだ予断を許さない状況が続いています。
 一方で、昨年とは明らかに違う状況もあります。
 3月1日、私は県議会の代表として県立高校の卒業式に出席させていただきました。昨年は、コロナという見えざる敵を前にその感染拡大を防ぐため出席を自粛せざるを得ませんでしたが、今年は万全の感染防止対策を行った上で卒業式に出席し、卒業生の皆様、ご家族や関係の皆様に直接お祝いをお伝えすることができました。
 そして、3月25日には、東京2020オリンピック聖火リレーが福島県からスタートしました。コロナの影響を大きく受けて1年延期されたオリンピックの新しい聖火リレーが予定通りスタートしたことで、オリンピック開催に向けた機運も大きく高まっていくものと確信しています。121日間をかけて約1万人のランナーが47都道府県を巡る中で、わが山口県では、5月13日、14日にリレーが行われます。
 菅総理は、2月末の先進7カ国(G7)首脳のテレビ電話会議で、首脳声明に「日本の決意を支持する」との文言を盛り込ませるなど、東京五輪・パラリンピック開催に向けた強い意欲を示されました。菅総理の「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして、東京五輪・パラリンピックを開催する」との思いをしっかりと受け止め、今や国際公約となったオリンピック開催に向けて、私も山口県の地で、開催の実現に向けて力を尽くしていきたいと考えています。

 今月末で県議会議員2期目の任期も折り返しとなります。
 一層気を引き締めて県議としての役割を果たしていく決意ですので、引き続き皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。


令和3年4月1日



令和3年(2021年)3月13日

 3月に入って暖かい日が増え、春本番が近づいていると感じていますが、コロナ禍での花粉の飛散も気になるところです。
 最近では、少花粉のスギやヒノキが開発され、花粉の少ない森林づくりに向けた取り組みが始まっていますようですが、その効果を実感できるようになるにはまだしばらく時間がかかりそうです。
 花粉症とコロナの心配のない春が少しでも早くやってくることを祈るばかりです。

 さて、昨日12日、県議会2月定例会が終わりました。
 毎年、2月定例会は、県の次年度当初予算案を審議する重要な議会ですが、今回は特に、コロナ感染拡大の防止と経済活性化を両立させ、危機から生まれた社会変革を本県の未来の成長につなげるための取り組みを中心に審議を行いました。

 3月5日には、私にとって4回目となる一般質問を行いました。
 まず、冒頭で、株価が30年ぶりに3万円台の大台に乗ったこと、菅総理が就任直後から携帯電話料金の引下げ、デジタル庁の創設など、国民が成果を実感できる改革を次々と打ち出されていること、特に、デジタル庁に関しては、省庁横断というハードルの高い改革が、菅総理の強力なリーダーシップによりスピード感を持って推進されていることに触れ、こうした変革を、未来に向けた成長の原動力とするために引き続き全力でがんばる覚悟を述べさせていただいた上で、次の4項目について質問をしました。

1 米軍岩国基地に係る諸課題について
(1)岩国基地に関する交付金について
(2)県立武道館の整備について
2 岩国・和木地域の道路整備について
3 中山間地域の振興について
4 地域社会との連携強化による安全・安心な社会の実現について

 このうち、岩国基地に関する交付金については、県交付金を活用して具体的な検討が進められている県立武道館や東部地域産業振興センターといった先駆的・先導的な取り組みを一層充実させていく必要があると述べた上で、令和3年度末をもって終了する市町再編交付金の継続・拡充への対応について、県の考えを尋ねました。
 県からは、「地元から要望が強く、交流促進や産業振興の基盤となる県立武道館や東部地域の産業振興センターの整備に向けて、地元市町の意向や基地議連の御意見等を十分に聞きながら、具体的な検討を進めていく」「市町再編交付金については、交付金制度の継続、恒久的な措置、これまでと同様の十分な財源措置、終了後の制度の早期提示が必要。岸防衛大臣から前向きな回答をいただいたが、地元市町が求める要望内容の実現に向けて、引き続き、基地議連の活動と連携して、国への働きかけを強めていく」との答弁がありました。

 また、私が副委員長を務める総務企画委員会では、このたび県が新たな推進方針の最終案を示した「新たな時代の人づくり」のほか、本県の成長の原動力となるデジタル改革の推進、テレワーク移住やワーケーションの推進など、コロナ禍を契機としてこれから力を入れていくべき取り組みなどについて執行部と議論を行いました。

 さらに、議会最終日となる3月12日には、自由民主党会派を代表して、討論を行いました。
 討論は、採決の前に議案に対する会派としての賛成・反対の考え方を述べるものですが、我が会派は全ての議案に賛成するとした上で、特に令和3年度当初予算と令和2年度補正予算について賛成の立場から意見を述べました。
 国会で野党第一党の立憲民主党代表は、実現の道筋を示すことなく「ゼロコロナ」なるものを提唱していますが、我が党は責任政党として、感染拡大防止を徹底的に進めながら社会経済活動を回復させていく、バランスを取りながら両立させていくことこそが実現可能な最善の道であると考えています。

 コロナの感染拡大は予断を許さない状況ですが、このたび成立した予算の効率的・効果的な執行により、一日も早い事態の収束と落ち込んだ経済の回復、そして、社会変革を成長につなげるための取り組みに、引き続き全力で取り組んでいきます。
 県民の皆様の引き続きのご支援、ご協力をお願い申し上げます。
 
(お知らせ)
2月定例会における一般質問と執行部の答弁については、別添の「一般質問 質疑記録(速報版)」をご参照ください。
一般質問 質疑記録(速報版).pdf


令和3年3月13日



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