令和元年(2019年)9月1日

 8月23日、安倍晋三総理の通算在職日数が2798日となりました。

 本県田布施町のご出身、安倍総理の大叔父である佐藤栄作元総理と並び、歴代2位、そして、戦後最長となりました。7年半を超えて国政のトップとしてわが国を牽引されているということもすごいと思いますし、そのご苦労にまず感謝を申し上げたいと思います。

 そして、今年11月19日には、同じく本県出身、明治の元勲の一人である桂太郎元総理の持つ記録に並び、わが国の憲政史上最長となります。

 菅義偉官房長官が記者会見で述べられたとおり、安倍総理のリーダーシップのもと、経済再生、外交・安全保障の再構築、全世代型社会保障の実現に向け、一つ一つ課題に取り組んでこられた結果であると改めて強く感じます。政治を担う者の一人として、私は安倍総理に心からの尊敬の念を抱かずにはいられません。

 わが国を取り巻く国際情勢は大変厳しい状況にあります。そのひとつが日韓関係です。先日のGSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)の破棄決定や、わが国固有の領土である島根県竹島での軍事訓練の実施などは、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返す中、むしろ連携を強化していくべきときに、地域の安全保障にも影響を及ぼしかねない判断であり、到底理解しがたいものです。かつて、中国漁船が尖閣諸島に不法侵入したときに、海上保安庁が必死の努力で逮捕していた中国人船長を、当時の民主党政権が優柔不断な態度で釈放し、その後の日中関係がより悪くなったことなどは、外交のあり方として反面教師となりますが、今の日韓関係を見るに、これまで以上に一貫した姿勢でぶれることのない対応が求められると考えます。そして、それを可能にし、日本政府の毅然かつ冷静な今回の対応は、安倍総理なくしてはなし得ないものです。

 安倍総理には、令和の時代の新たな国づくりのための政権運営を、引き続き、力強く前に進めていただけるものと確信していますし、まだまだ若輩の私ですが、自民党の一員として、また、県議会議員の立場からしっかりとお支えしていく覚悟です。

 さて、8月27日、私は、柳居議長、弘中副知事、福田岩国市長、米本和木町長をはじめとした関係者の皆さんと一緒に、岩国大竹道路と岩国柳井間バイパスの建設促進について、牧野国土交通副大臣や県選出国会議員に対して要望活動を行いました。

 岩国錦帯橋空港などへのアクセスとなる国道188号の岩国柳井間バイパスは、慢性的な渋滞の解消や災害時にも機能する幹線道路として、地域住民の生活向上に大きな効果がある上、県東部地域の経済や地域振興等に大きな効果が期待されます。この実現に向けては、亡父・基成が力を尽くしてきたという経緯もあり、私はその思いをしっかりと受け継ぎ、特別な思いを持って取り組んでいるところです。本年4月に、岩国柳井間バイパスのうち「藤生長野バイパス」の新規事業化が実現したことは、全線整備実現に向けた大きな一歩となるものであり、これまで、県や県議会、沿線市町等が一丸となり要望活動等を行ってきた結果です。これからも歩みを止めることなく、関係者が一丸となり、全線の早期整備に向けた取り組みをさらに力強く進めていく必要があると考えていますので、このたびの要望活動でも、その取組促進を強くお願いしましたし、今後も、その整備の必要性を強く訴え、責任感を持って整備促進に取り組んでまいります。

 先週、九州北部地域を中心に本県でも激しく降り続いた記録的な大雨は、福岡・佐賀両県で犠牲者を出したほか、各地に土砂崩れや河川の氾濫等による大きな被害をもたらしました。被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。

 災害発生時には、住民の皆さんへの確実な情報提供はもちろん、県や市町、関係機関が連携した迅速な対応が不可欠であることから、県議会議員として、また、危機管理や防災対策を所管する県議会総務企画委員会の副委員長として、防災・減災対策をしっかりと進めるとともに、災害時の的確な対応についてもしっかりと取り組んでいきます。

 今月18日からは9月県議会が始まる予定です。防災減災対策をはじめとしてしっかりと議論するための準備をしていきたいと考えています。


令和元年9月1日