令和元年(2019年)10月1日

 今日から10月です。
 先月、9月18日から始まった9月定例県議会の真っ最中ですが、9月県議会は昨日で本会議での質問が終わりました。
 本会議では、自由民主党会派所属の議員は、友田有議員(県連幹事長)が代表質問を、また、笠本俊也議員をはじめ5名の議員が一般質問を行いました。
 今回は、この春の県議選で初当選の有近眞知子議員、国本卓也議員、坂本心次議員の3人の新人議員が、はじめての質問をされました。はじめての質問は特に緊張することを私も経験していますが、有近議員が山本繁太郎前知事の産業戦略への思いを述べられるなど、皆さんの熱い思いの質問に、私も議員としての取り組みに心を新たにしたところです。
 また、友党の公明党の先城憲尚議員(公明党県議団代表)が、一般質問の中で、「日米安全保障条約の一言一句をよく読み、十分に理解して、国の防衛のあり方について考えていくことが必要」という趣旨の意見を述べられました。県議会でも、米軍岩国基地や萩市に配備が検討されているイージス・アショアについての議論がされますが、国のやることには兎に角反対という意見の方もおられます。そういう方に、冷静に現実を見つめ、しっかり考えるべきではないかというような一石を投じられる質問であったと思います。
 県民の皆様になじみが薄いと言われることもある県議会の質疑ですが、インターネット放送や、県議会のホームページでの議事録の公開などもされていますので、こういう議論もあることを是非知っていただきたいと思います。
 さて、今日と明日は常任委員会の予定です。
 私の所属する総務企画委員会では、米軍岩国基地に関する課題をはじめ、地方創生や行財政改革、中山間地域問題など、県政の様々な重要課題について審議が行われますので、副委員長としてしっかりとその責務を務めてまいりたいと思います。

9月11日に、第4次安倍第2次改造内閣が発足しました。
 安倍晋三総理が、「令和の時代の新しい国づくりに果敢に挑戦する安定と挑戦の内閣」と述べられているとおり、今回の内閣改造により、経済再生、地方創生や外交・防衛政策などをさらに強力に前に進める政権基盤が築かれたものと思います。中東情勢や日韓関係などの国際情勢をはじめとして、厳しさを増すこれからの時代に向けて、安倍総理には、希望にあふれ、誇れる日本を創り上げるため、引き続き、力強いリーダーシップでこの国を牽引していただきたいと願っていますし、私も自由民主党の一員として、微力ながら安倍総理の取り組みをお支えしたいと考えています。

 そして、9月20日から、日本ではもちろんアジアでも初の開催となる「ラグビーワールドカップ2019日本大会」が開幕し、世界が日本に注目している、そして、日本全国がラグビーに熱くなっている、そんな思いがします。
 かく言う私も、熱くなっている一人です。
 熱くなる理由のひとつに、日本代表チームの大活躍があります。初戦のロシア戦に見事勝利すると、29日には、世界ランキング2位のアイルランドにも快勝し、前回大会の南アフリカ戦での勝利に続く、奇跡の勝利と賞賛されています。今ひとつがラクビーの迫力です。連日、テレビで熱戦が放映されていますが、どの会場も満員の観客です。ラクビーというスポーツの迫力、そして、戦いを終えた後のノーサイドの両チームとサポーターの清々しい姿を見るにつけ、ラクビーの魅力の虜となりそうです。日本代表の、また、参加している各国代表の、さらなる活躍を願っています。
山口県内では、カナダ代表チームが長門市をキャンプ地とし、様々な交流も行われていますが、ラグビーワールドカップで感じたスポーツの素晴らしさ、そして、国際交流を、来年開催の東京オリンピック・パラリンピックにつなげないといけないと思っています。

月が替わり、今月は重要な皇室の行事があります。
 22日から31日までの間、天皇陛下の御即位を広く披露するための「即位の礼」が行われます。特に、22日は、最大の行事である「即位礼正殿の儀」が執り行われ、天皇陛下の御即位を内外に宣明されるとともに、国民や世界の人々から祝福をお受けになります。また、この日は「国民の祝日」となります。
 儀式には、海外からは、190以上の国や国際機関から、国王などの元首や首脳クラスが参列されるともいわれており、日本中が祝賀ムードに包まれる1日になることは間違いありません。この日は、皆さんとともに天皇陛下の御即位にお慶びを申し上げながら、私自身は、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という思いが込められた令和という新しい時代を築いていく政治家の一人として、決意を新たにする一日にしたいと思います。

 さて、私は、9月4日から4日間の日程で、ASEAN地域友好・経済交流促進山口県議会議員連盟の一員としてシンガポールを訪問しました。シンガポールは人口約560万人であり、人口減少、少子高齢化対策は重要な課題となっており、国家戦略としてシンガポール首相府が対策を担当していることから、首相府では「少子化対策」に係る施策について拝聴しました。
 その後、在シンガポール日本大使館への訪問や、シンガポール政府保健省では高齢化対策についての意見交換、経済開発庁での海外展開に意欲のある企業の支援体制などについてのヒアリングなどを行いました。
 本県でも直面する人口減少や少子化などの課題について、今後の対策を検討する上での大変貴重な知見を得ることができたと思います。

本格的な台風シーズンとなる中、先月のはじめには、台風15号が千葉県を中心に猛烈な暴風や大雨をもたらし、人的被害や家屋等の倒壊などを生じさせたほか、長期間に及ぶ大規模な停電や断水等が発生しました。
 下旬には台風17号が発生、本県を暴風域に巻き込みながら日本海を進み、本県への大きな被害はなかったものの、猛烈な風が県内で吹き荒れました。
 自然災害への備えとその後の迅速な対応の大切さをあらためて認識した1か月であったと感じています。防災・減災への対応について、今日からの総務企画委員会で、しっかりと議論したいと思っています。


令和元年10月1日