令和元年(2019年)11月1日

 山々の木々が色を濃くし、秋の深まりを感じるこの頃、今日から11月です。
 先月、10月は、わが国の歴史の大きな節目、明暗が交差する月となりました。

 歴史の大きな節目は、10月22日、皇居・宮殿「松の間」において厳粛な雰囲気の中で行われた「即位礼正殿の儀」で、天皇陛下の御即位が内外に宣明されました。国民の幸せと世界平和を常に願い、国民に寄り添いながら象徴としてのつとめを果たしていくとの陛下の心強いお言葉に、改めて深い感銘を受け、私も国民の一人として、陛下のお気持ちを大切にしながら、令和の時代の日本の活性化に頑張る決意を新たにしました。

 そして、わが国にとって、多くの国民を明るく、元気づけてくれたのは、ラグビー・ワールド・カップ(RWC)での日本代表チームの大活躍と、これを支えるボランティアの皆さんなどの献身的な姿に、全世界から称賛の声をいただいていることです。日本代表チームは、準々決勝では南アフリカ代表の厚い壁の前に敗れましたが、目標としていたアジア初の決勝トーナメント進出はすごいと思います。まだ、3位決定戦、そして、決勝戦が残っていますが、イングランドと南アフリカの決勝戦、ニュージーランドとウェールズの3位決定戦も、しっかりと応援したいと思います。

 一方で、10月は辛いこともありました。台風19号の到来、そして、その後の連続する豪雨などで、関東や東北地方を中心に甚大な被害が発生しました。たび重なる災害が同じ地域でも発生しており、被災地の方々のご心情を察するに言葉もありません。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。また、行方不明の方が一刻も早く発見されますよう願っています。

 県政に目を転じますと、執行部において、来年度予算編成に向けた動きが本格化する時期となりました。これに合わせ、自民党県連においても、友田幹事長をはじめ、政務調査会を中心に政策立案の取組が本格化しています。県内の市や町、幅広い団体の皆様方から、政策課題についてご意見をお聞きする「政策聴聞会」が、15日から17日にかけて開催され、また、27日には、「移動政調会」も開催されました。
 自民党山口県連では、地域の切実なご要望を執行部にしっかりと伝え、予算など県政の取り組みにしっかりと反映させていくために、各議員が平素の活動でいただく要望等に加え、政策聴聞会などの意見や要望をもとに、党内の議員の間で検討を重ね、自民党県連の要望として取りまとめ、毎年、県に対して政策提言を行い、また、議会質問等で政策を提案しています。
 そして、政策形成能力をより高めるためにも、私自身、日頃からの自己研鑽はもちろんのこと、政策を具現化する実現力をより高めていかなければならないと改めて感じているところです。

 先月の8日と9日の両日、総務企画委員会の県外視察で米軍横須賀基地、防衛装備庁の艦艇装備研究所を視察しました。さらに、19日には、ハワイ諸島カウアイ島にあるイージス・アショアの実験施設を柳居議長をはじめとする先輩議員の方々とともに視察しました。イージス・アショアの実験施設視察は村岡知事も同行されました。
 総務企画委員会は岩国基地を巡る様々な課題や、自衛隊関係の事項についての審議を所管する委員会ですが、その委員会の副委員長を務める立場としても、基地関係の施設やイージス・アショア施設を直接視察し、体感できたこと、また、現場の担当者から直接お聞きした詳細な説明に、改めて認識したことも多く、極めて充実した有益な視察になりました。
 県議会では、岩国基地について殊更に問題化した意見を繰り返される主張や、イージス・アショアについての否定的な意見を繰り返される方もいますが、特定の主義主張に基づく一部の声に惑わされることなく、今回の視察を振り返りながら、所管する総務企画委員会において、冷静に議論を深めていく必要性をより感じたところです。


令和元年11月1日