令和元年(2019年)12月1日

 今日から12月。「師走」です。この言葉の語源は、「師匠の僧がお経をあげるために東西を馳せる」という意味の『師馳(しはせ)』が一般的ですが、「やり遂げる」という意味の「為果つ(しはつ)」とする説もあるようです。また、12月は「春待月」とも称されます。寒さが厳しさを増す中で、春の訪れを待ちわびる人々の思いが伝わるようで、慌ただしいばかりの師走に温もりを感じる素敵な言葉です。本格的な冬を迎えますが、私も、今年一年を締めくくり、よい年末年始が迎えられるよう、「為果つ」の思いで「師走」を走り抜けていきたいと思います。

 11月14日夜から15日未明にかけて、「大嘗祭」の中心儀式「大嘗宮の儀」が行われました。テレビでの放送などを通じて、式典の様子を見ながら、日本人の一人として歴史的な瞬間に立ち会うことができたことに喜びを感じるとともに、我が国の荘厳な伝統に大きな誇りを感じました。
天皇皇后両陛下の末永いご健勝と皇室の弥栄を心よりお祈り申し上げます。

 さて、県議会では、11月11日、「やまぐち高校生県議会」が開催されました。平成27年度、当時、議長を務めていた父・基成が、次代を担う若い世代に県議会や県行政への関心を高めていただきたいと、議長の諮問機関である議会改革検討協議会に提案し、実現したものです。第2回開催のとき、病気療養のため出席が叶わなかった父は、当日、「高校生議員の皆さんへ」とのメッセージをお届けしました。その中で父は、若い世代の皆さんに、「是非とも、困っている人たちを思いやる優しさを持っていただきたい。その優しさと、斬新な視点や発想、行動力を持ってこれからの時代を切り拓く大きな力になっていただきたい」との思いをお伝えしました。私も、父のこうした思いを受け継ぎ、若い世代が思いを実現できる山口県を、政治の責任として実現していかなければならないとの思いを新たにしています。

 また、9月県議会で設置が決まった「山口県の新たな活力創出推進特別委員会」の第1回会合が11月27日に開催され、委員として出席しました。この特別委員会では、本県の活力をさらに高め、県民の未来への希望や期待に応えるため、これから約1年をかけて、県内外の方々からのご意見を聞きながら、また、現地調査視察も行い、政策提言を取りまとめていきます。委員としてはもちろん、次代を担う世代の一人として、本県の将来を見据え、地域の新たな活力の創出に向けた実効性のある提言を行うべく、これからの議論に積極的に関わっていきたいと考えています。

同じく11月27日には11月定例会が開会し、明日2日に代表質問、3日~6日に一般質問が行われます。また、9日からの常任委員会では、総務企画委員会の副委員長として、所管する県政の重要課題について執行部の認識を質していきます。さらにこの時期、執行部において来年度当初予算編成が進められる中、自民党県連としても、政務調査会を中心に政策提言に向けた動きが本格化します。自民党各議員は常任委員会と同じ区分の6つの部会に所属しており、私は、総務企画部会の副部会長として、篠﨑部会長と一緒になって、これから取り組むべき政策課題等を自民党県連の超重点要望として取りまとめていきます。地域の切実な声、市町や団体からの要望を執行部にしっかりと伝え、予算など県政に確実に反映させていかなければならないと考えています。


令和元年12月1日