令和2年(2020年)4月1日

 今日から4月。
 本来、多くの方々が、新社会人として、また新たな環境で学生生活をスタートされる日です。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、私も、毎年参加させていただいた県立高校卒業式は出席を見合わせましたし、3月22日に予定されていた森ケ原バイパスの開通式も中止されるなど各種行事の縮小や中止、延期も続いています。入社式や入学式なども自粛されており、いつもの年とは違う雰囲気の中で令和2年度が始まりましたが、新社会人の皆様、また、これから入学を迎えられる皆様には、素晴らしい未来が待っていると信じます。
 困難な時だからこそ、若い力で困難を開拓する人になっていただきたいという思いをお伝えし、若い皆様のご活躍とご発展を祈りたいと思います。
 海外では、新型コロナウイルス感染者や死者が増加しつつあり、世界保健機関が3月11日、世界的な流行を意味する「パンデミック」を宣言しましたが、わが国においては、政府による迅速な緊急対応策や安倍総理から国民に向けた複数回の記者会見などにより、国全体が落ち着いた対応ができていると感じています。また、東京オリンピック・パラリンピックの開催が1年延期されたことは、苦渋の決断であったと思いますが、賢明な選択であったと思います。
 本県においても、これまでに7回の「山口県新型コロナウイルス感染症対策本部」が開催され、県民の皆さんへの正確な情報提供や感染防止対策、経営面で困難に直面されている中小企業への対策等が進められています。
 県議会においても、執行部が新型コロナウイルス感染防止対策に全力を尽くせるよう、2月定例議会の日程を変更、短縮するなど、機動的な対応を行ってきました。
 また、私が所属する自由民主党山口県連においては、山口県を含む日本全土にまん延する新型コロナウイルス感染症の発生に伴う様々な社会的・経済的影響に鑑み、3月9日に「新型コロナウイルス感染症緊急対策本部」を設置し、3月12日には、友田有山口県連幹事長をはじめとする自民党県連四役が弘中勝久副知事に面会し、県民の命と健康を守るため、県民の思いに寄り添ったあらゆる施策をきめ細かく講じていただくよう、新型コロナウイルス感染症対策の推進に係る緊急の申し入れを行ったところです。

 東京や大阪をはじめとした大都市圏では、感染拡大の様相があり、安倍総理が先月28日の記者会見で「この闘いは長期戦を覚悟していただく必要がある」と述べられるなど、まだ終息の兆しが見えていない中ではありますが、県民の方々の安心・安全のため、地域の皆さんの声をしっかりと県に届けていきたいと考えています。

 一方、人間の心理は時代を超えても共通しており、こうした混乱時には、根拠のない噂やデマが飛び交い、結果として不必要な買い占めなどが起こっています。
 多くの専門家や研究者は、こうした未知のウイルスや病原体に対しては、「正しく怖がる」ことが大切だ、と述べられています。
 こうした危機的状況に際しては、一人一人が正しい情報に基づいて行動されることが、一日でも早い終息につながっていくと考えています。

 県民の皆さんにおかれても、国や県から発信される情報を定期的に確認され、落ち着いて行動していただくようお願いいたします。


令和2年4月1日