今日から5月。
新緑の季節を迎え、いつもはにぎわう錦帯橋も、今年のゴールデン・ウイークは静かな初夏となりそうです。
新型コロナウィルスの感染防止のために、4月16日に、全国に緊急事態宣言が出され、国においては安倍総理大臣を先頭に様々な対策に取り組まれています。
一番の対策は、三密の防止です。具体的には、換気の悪い「密閉空間」、多数が集まる「密集」、間近かでの会話など「密接」を避けることが大切と言われていますが、不要不急の外出や人との接触は極力避けなければなりません。
このため、今年は、新年度を迎えた4月は、卒業式や入学式といった人生の大切な行事までもが中止を余儀なくされ、加えて、学校の休校、外出や帰省の自粛要請、一部施設への休業要請など、想像を越える事態が次々と起こり、多くの飲食店やホテル・旅館等が厳しい経営を強いられるなど、私たちの生活をはじめ、社会経済全体に計り知れないほど大きな影響が生じています。
私が暮らす岩国地域は、通勤、通学、買い物など、日常生活の多くの場面で広島県との県境を跨いだ往来があり、また、玖北地域では島根県との交流がありますが、今は多くの方が可能な限りの自粛に取り組まれていることと思います。
春からゴールデンウィーク、初夏へと向かう一年で最も活力に満ち溢れたこの季節に、外出できない、旅行にも行けない、学校も部活もないという状況に、多くの方が大きなストレスを感じておられると思いますが、まずは緊急事態宣言の対象期間である5月6日までの間、日本中が一致団結して感染拡大防止に取り組むことが、この厳しい状況を打開するために何より重要であり、事態収束の一番の近道であると信じています。
こうした中、昨日4月30日、一日も早い事態収束に向けた県の取り組みや対策の拡充などについて審議するため、県議会臨時会が開催されました。
臨時議会の質疑では、私の所属する自由民主党会派を代表して、友広政調会長が、執行部の危機管理体制のあり方の是非について質すとともに、医療崩壊の回避と医療提供体制の確保、学校休校による子どもたちへの影響、外出や活動の自粛に伴う経済への影響などについて質疑を行いました。
その上で、県民の生活と生命を守るために必要な当面の対策として総額686億円あまりの補正予算案を承認・可決しました。
私自身、岩国地域の企業の皆様から、また、県民の皆様から、今後の事業継続への不安や生活の不安など様々な声をお聞きしています。県議会議員として県民の皆様から直接、多くの不安や切実な声をお聞きしていますので、そうした声をしっかりと県政に届け、迅速な対応につなげることが必要です。
また、事態収束後に、機を逸することなく一気呵成に強力な経済対策を実施することができるよう、感染拡大防止対策と県民生活への影響のバランスを見極めながら、十分な準備もしておかなければなりません。
自民党山口県連では「新型コロナウイルス感染症緊急対策本部」を設置し、一丸となって対応することとしています。私も、自由民主党会派の一員として、皆様の声を県政に届け、さらなる対策を強力に努め、県民の皆様の生活、生命、健康を守るため、全力で取り組んでいきたいと考えています。
今回のコロナ問題は、少し長期戦になるかもしれませんが、この事態は必ず収束します。その日まで、県民の皆様のご理解、ご協力を改めてお願い申し上げます。
令和2年5月1日