令和2年(2020年)10月1日

  今日から10月です。
 10月は全国の神様が出雲大社に出かけ、その国には神様がいなくなることから「神無月」と呼ばれ、その一方、出雲の国では神々が集まる月であることから神在月と呼ばれます。集まってきた神々によって、五穀豊穣、産業の繁栄、世の平和、人々の縁結びの話し合いをする神議(かみはかり)が行われるという言い伝えは、日本という国の歴史の深さ、そして神話のロマンすら感じます。
 今年は、長雨、酷暑、台風、害虫の発生などの異常気象等により、米や野菜、果物などの農作物が大きな影響を受けましたが、生産者の皆さんのご努力により、この秋も実りの秋の味覚をおいしく味わうことができそうです。
 生産者の皆様のお取り組みに改めて感謝を申し上げ、この先の天候も農作物の出来も穏やかなものとなるよう祈るばかりです。

 9月14日に、自由民主党の総裁選挙が行われ、翌々日、16日に衆参両院で総理大臣の指名が行われ、菅義偉先生が第99代内閣総理大臣に就任されました。
安倍晋三先生の総理退任は、山口県人の一人として、私は本当に残念で堪りませんが、歴代最長となる7年8ヶ月もの長きにわたり、内閣総理大臣という重責を務められた安倍先生に衷心よりご慰労と感謝を申し上げます。
 総理大臣としてのご労苦は私には想像もつきませんが、安倍先生の下で取り組まれた経済、外交、防衛などの様々な取り組みは、確実に日本の再生に向かうものでした。憲法改正や拉致問題、北方領土問題など、安倍先生にはまだまだやらなければならないと思われることは多くあったと推察しますが、今は何よりもまず静養と体調回復に努めていただき、1日も早く万全の体調となられますよう念願しております。
 そして、今後とも、山口県と我が国の発展のため、ご尽力をいただきますとともに、変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 その安倍内閣を官房長官として支えられた菅先生が、総理大臣に就任されました。
 菅総理には3年半前、当時、官房長官として大変お忙しい中、父・基成の葬儀に岩国まで駆けつけていただき弔辞を賜り、私ども遺族に温かい言葉をかけていただきました。今でも、そのことに深く感謝をしていますし、生涯忘れることができません。
 安倍先生の総理退任は残念ですが、一方で、父が親しくしていただいた菅先生の総理就任は本当に嬉しいことで、父が生きていれば菅総理の誕生をどんなに喜んだことかと考えながら、父に報告し、二人で祝杯を挙げました。
 今は新型コロナウイルス対策をはじめ国内外ともに困難な時代ですが、菅総理には、「国民のために働く内閣」のリーダーとして、我が国の明るい未来に向けて力強く牽引していただけるものと確信しています。
 私も、父の志を受け継ぎ、そこに私自身の思いを重ね合わせ、菅総理が進められる国づくりに少しでもお役に立てるよう、山口の地で全力を尽くす覚悟です。

 そして、菅内閣では、岸信夫先生が防衛大臣に就任されました。
 心からお祝いを申し上げます。
 岸先生には、これまでも岩国基地に関わる諸課題をはじめとしてご尽力いただいてきましたが、今後とも一層のお力添えをいただきけるものと心強く感じています。
 9月16日からはじまった9月県議会では、この日に、県議会の岩国基地議連を開催し、県執行部から岩国基地へのF35Bの配備について報告を受けました。
 そして、9月29日の一般質問では、県は、市町での議論も踏まえ、我が党の江本議員の一般質問に対する答弁の中で、「受け入れを理解する」と表明されましたが、私も基地議連の幹事長として、安心・安全対策と地域振興策について、引き続きしっかり取り組んでいく覚悟です。


令和2年10月1日