令和3年(2021年)10月1日

 今日から10月。令和3年度も折り返しを迎えました。
 年々激甚化する自然災害の猛威はコロナ禍にあっても収まることなく、特に今夏は、異例の長雨と豪雨により、道路や河川、農林関係施設等に大きな被害が生じました。災害復旧に必要な経費は、既定予算に加え、先の9月定例会で補正予算を措置し、優先順位の高い箇所から、順次、必要な対策が講じられています。一方で、農作物への影響も懸念されましたが、生産者の皆さんの日々のご努力により、県内でも果実の収穫や稲刈りが進むなど、多くの地域で実り豊かな収穫の秋を迎えています。
 新型コロナは、強い感染力を持つデルタ株の影響から、7月以降、これまでに経験したことのないスピードで感染が拡大し、全国的に新規感染者が急増しましたが、緊急事態宣言の発令等による対策の徹底やワクチン接種の拡大により、新規感染者の減少や医療の逼迫度改善が進み、大都市を中心に発令されていた緊急事態宣言やまん延防止等重点措置は、昨日9月30日、全面解除されました。
 本県でも、お盆前から1か月半に及んだ「デルタ株感染拡大防止集中対策」が、県民の皆様のご理解とご協力により、9月26日に終了することができました。
 引き続き感染防止対策が必要であることに変わりはありませんが、今後は、感染拡大防止対策の徹底を継続した上で、落ち込んだ経済の回復と活性化に本格的に取り組み、コロナと共存する社会経済活動を取り戻していくことが求められます。
 引き続き、県民挙げたコロナ対策への取り組みにご理解とご協力をお願いします。

 9月29日、自由民主党総裁選挙において岸田新総裁が選出されました。10月4日召集の臨時国会で第100代内閣総理大臣に指名され、新たなリーダーによる政権運営が始まります。
 まずもって、菅総理には、コロナ対策に手探りで臨まざるを得ない状況の中、内閣総理大臣として、ワクチン接種の加速化などに強力なリーダーシップを発揮され、我々国民の命と暮らしを守るために尽力してくださったことに、心からの敬意と感謝の意をお伝えしたいと思います。菅総理は、就任1年の会見で、「国民の皆さんの命と暮らしを守る、そのことを最優先に、1日も忘れることなく、新型コロナ対策に明け暮れた1年だった」と述べられました。ウイルスという見えざる敵との闘いに、まさに「明け暮れ」ざるを得なかった中にあっても、菅総理は、就任直後から、携帯電話料金の引下げやデジタル庁の創設、不妊治療への保険適用など、国民が成果を実感できる改革を次々と打ち出され、また、先日の訪米で日米同盟の更なる強化を確認されるなど、最後まで「国民のために働く内閣」のリーダーとしての職務に全力を注がれました。さらに、本県にとっては、特に県東部地域の振興について、官房長官時代から岩国基地に関する諸課題の解決に向けて多大なるご尽力を賜るなど、本県の振興と発展に筆舌に尽くしがたいほどのご貢献をいただきました。個人的なことでは、父が生前、菅総理と親しくさせていただいていたこともあり、官房長官在任中の大変お忙しい中、父の葬儀に岩国まで駆けつけ、私ども遺族に温かい言葉をかけてくださいました。こうしたご縁もあって、昨年9月の菅総理誕生の際には、亡き父と祝杯を挙げ、大いに喜んだことを昨日のことのように思い出します。菅総理には、今後とも、我が国の発展のためご尽力いただきますとともに、山口県の発展へのお力添えと、変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。
 新総理となられる岸田総裁には、国内外ともに困難な時代ですが、新型コロナ対策をはじめ、成長戦略や外交・安全保障などにリーダーシップを発揮され、明るい未来に向けて我が国を力強く牽引していただけるものと確信しています。
 私も自由民主党の県議会議員として、新しいリーダーによる国づくりに貢献できるよう、力を尽くしていきたいと考えています。

 10月から11月にかけて、参議院山口選挙区補欠選挙、衆議院議員選挙など、国と地域の今後を方向付ける重要な選挙が続きます。自由民主党は、責任政党としての責任感と使命感を持ってこれらの選挙戦を戦い抜いていきます。自由民主党へのご支援とご協力を心からお願い申し上げます。



令和3年10月1日