令和4年(2022年)4月1日

 今日から4月です。今年は新年度の始まりを祝うかのように満開の桜が咲き誇っています。盛大な花見は今も難しい状況ですが、桜の美しい風景が、皆様の心に明るさと希望を届けるものとなることを願っています。
 3月12日、総理特使としてマレーシアを訪問された安倍元総理は、現地大学での講演の中で、ロシアによるウクライナ侵略に触れ、「アジアにおいても、力による一方的な現状変更の試みや経済的威圧は深刻な脅威である」と、厳しさを増す地域の安全保障環境に言及されました。ウクライナ問題は言うまでもなく、台湾への圧力を強める中国の動き、北朝鮮による弾道ミサイルのたび重なる発射など、我が国を取り巻く安全保障環境が劇的に変化し、厳しさを増す中で、改めて、我が国の国防のあり方について議論を急がなければならないと感じています。力による一方的な現状変更を、東アジアにおいても許すことがあってはなりません。我が国においては、日米同盟を基軸とした国際連携を一層強化し、毅然とした対応により、領土と国民の生命・財産を守り抜いていく必要があると思います。
 また、ロシアによるウクライナ侵略は、燃油や穀物などの高騰をもたらし、未だ収束が見通せないコロナ禍とも相まって、国民の暮らしや企業経営に大きな影響を及ぼしています。こうした状況を踏まえ、自民党内でも、今後策定される緊急経済対策に国民の声と党内の意見を反映させるための議論を開始しています。現下の状況に即した効果的な対策となるよう、今後の動向に意識を傾けていきたいと考えています。



令和4年4月1日