令和4年(2022年)6月1日

 今日から6月です。平年よりも降水量が少ない中、農家の皆さんは、貴重な水を確保しながら田植えを進められています。昨年は、病害虫や台風による被害もなく、無事に実りの秋を迎えたものの、全国的な豊作により米価が下落し、生産者の皆さんは苦しまれています。ロシアによるウクライナ侵略をきっかけに食料安全保障に注目が集まっていますが、我が国は稲作に適した瑞穂の国ですから、食料自給率向上の観点からも、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているお米を中心とした「和食」文化を未来につないでいくためにも、稲作をしっかり守っていかなければならないとの思いを強くしています

 コロナとの闘いが3年目を迎え、新型コロナと共存して社会経済活動を回していこうという動きが強まっています。感染状況は依然として高いレベルにあり、コロナとの闘いはまだ続きますが、経済や社会活動を止めるのではなく、基本的な感染防止対策の徹底によって感染を抑えていくフェーズに入ってきたように感じます。
 特に、これまでハードルの高かった外国との往来に関しては、今日から、1日あたりの入国者数の上限が1万人から2万人に引き上げられ、また、陽性率が低い国からの入国者は検査なしで入国できるようになるなど、水際対策が緩和され、G7をはじめ8割程度の人がスムーズに入国できることになります。さらに、外国人観光客の受け入れについても、約2年ぶりに、6月10日から再開されることになりました。まずは、添乗員付きパッケージツアーが対象とされていますが、今後、感染状況も見ながら、段階的に平時同様の受け入れを目指すとされていますので、これまで苦境が続いていた観光業界にとっては、再興に向けた好機となります。
 今後、地域も旅行者も双方が安心できる形で外国人観光客の受け入れが本格化し、インバウンドの復活と経済のⅤ字回復につながっていくことを期待しています。

 本日、県議会の議会運営委員会に出席しました。6月8日に開会する6月定例会には、コロナの感染再拡大の抑制と社会経済活動の両立、原油価格・物価高騰への対応などのための補正予算案が提出されますので、実態に即した効果的な取組となるよう、しっかりと審議を重ねていきたいと考えています。



令和4年6月1日